Repair File #499

Martin HD-28GE (708562)

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あくまでも個人的な感想

先日クロスで表板を拭いていたら『パキパキ』という音がギター内部からして来ました。また、ギターを持った時に『ピキッ』という音が時々します。ぜひ診ていただきたい。フィンガー用のセッティングもお願いしたい。そんな依頼です。点検してみましたが、ブレイシングなどがどこそこ浮いています。まず、バックブレイスの4本すべての両サイド、ネックブロックの表、裏板の両側、アッパー裏板側のライニングも4ケ所浮いていました。一気に書きましたが、実は、バックの2〜4番ブレイスはすぐさま気付き接着しましたが音は消えず、ネックブロックに気付きましたがやはり消えず、ライニングに気付きましたがやはり消えず、とうとうバックの1番も浮きが出始め、それが着地点でした。いたちごっこ処置の嵐で、思わず『このやろ〜!』なんて言葉も出てしまいました。(笑)ナット交換、サドル修正、フレット修正、ブリッジピンホール修正をし、ギターのどこそこを軽く押してみたり、タッピングしてみたりしながら弾き倒しましたが、イヤな音は出なくなり、無事に返却です。オーナーさんからは『弾いた感想はビックリしました!練習中の曲を弾いてみたんですが思わずヨダレが垂れてボディを汚してしまいました。(笑)』というお言葉をいただきました。嬉しいお言葉です。名古屋からの依頼でした。

 

オリジナル(左)が象牙(マンモス?)です。1F弦高は0.2〜0.45ミリで、下げ過ぎの状態でした。12Fの弦高は1.9〜2.9ミリ。う〜ん、このバランスの意図が解りません。工場出荷値でない事は確かです。象牙で新しく造りなおしました。

 

 

オリジナル(左)はオシャレでない形です。弦高を下げて『押さえやすい』状態にして、ナットの頭を削っただけの状態に思えます。

 

 

サドルは諸般の事情で修正という事にしました。頑張ってピッチ補正してみましたが、思った以上の出来に思わず『やった〜!』でした。(笑)

 

 

私のこだわりのピンフィッティングです。ピンはしっかり入っていた方が音が良いような気がするのです。

 

 

6弦のピンホール修正前と修正後です。

 

 

 

 

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