Repair File #486

Martin 0-18K (28312)

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あくまでも個人的な感想

25年製のコア物お任せチューンです。何だかカラカラするだけでコアの音が聴こえませんね。処置内容はナット交換、サドル交換、ブリッジ修正、ブリッジプレート修正、フレットすり合わせです。はい!コアの音が出ました。これは本当に心地よいです!オーナーさんは『音もすごく良くなったけれど、指に引っ掛かるような感触のバーフレットが、まったくと言って良いくらい気にならなくなりました。』です。はい!もちろんそのつもりで処置しております。フレットのシェイピングはなかなか大変でした。80年経ったギターなのでどこそこ狂いは出ていますが、今回の処置であと20年は弾けるなという感じがしました。良いギターは本当に100年も使えるんだなという実感です。

 

 

古い修理と思いますがブリッジを薄く削られています。弦の巻き返しがサドルに乗ってしまうのを防ぐ為に、ブリッジプレートをかさ上げしてあります。かさ上げは販売店で購入時に処置してもらったようですが、困った事にエポキシ系の接着剤で貼られていました。(画像)ここにエポキシ系は絶対に使ってはいけません。妙な音の原因はここにありました。

   

左は処置前、右は私が貼りなおした画像です。タイトボンド(エマルジョン系)を使いました。

   

弦を張ってみるとボールエンドはブリッジプレートにしっかりとロックされました。こうでなくちゃ木の音が出て来ないんですよ。

   

上は処置前、下は処置後です。ピンはマーチンの18用のプラピンに交換いたしました。6弦の弦ガイドの状態も少し後退させました。弦の巻き返しはギリギリでクリアできました。

   

6弦の弦ガイド周辺に割れがありました。サドルのサイズにも問題があるという事ですね。

   

修正後の画像です。割れは無くなり、有った事さえ判らなくなりましたね。

   

ナットはエボニーになっていました。比較的丁寧に造られてはいましたが、音のバランスまでは取ってありませんでした。個人的に牛骨の方が好ましいと思いました。

   

 

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