Repair File #485

TACOMA ER-22C (F0890070)

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あくまでも個人的な感想

弦高をかなり低めにしているせいかビリつきます。また、今以上に音が良くなる秘策があればお願いします。そんな依頼です。診たところ、ネックの逆反りと、ナットの磨耗、フレット浮きの複数原因が考えられます。他にサドルの底面もアールがついていて好ましくありません。ナットを交換し、すべての処置を終えて、はい!バズはすっかり無くなりました。オーナーさんからは『押弦するときに「ビシッ!」と決まり、弾き始めると一つひとつの音が重なり、和音となって非常に心地よく響いていきました。気分も乗り乗りで、思いっきり感情移入ができます。』とのメールを頂戴いたしました。有難うございま〜す!三重からの依頼でした。

 

 

計測してみると1F弦高が0.06〜0.20、12F弦高が1.3〜1.6です。お〜、これは低い!ところがネックの逆反りを起こしています。これではバズの出は早いはずです。

   

1Fのフレット浮きも発見!これも問題です。抜いて打ち直しをしましょう。

   

フレット浮きの処置で再び浮いてしまう恐れがありそうな時には、タガネでフレットのタングに『かえし』をつけると良いですよ。溝にしっかりと食い込みますので浮き再発は起こりにくくなります。

   

打ち直し後です。キッチリと入り込みました。

   

1Fが低くなり過ぎていますのでナット交換です。外してみたところ接着剤が多量に使われていますね。おそらくナットが外れる危険を回避しようとの事でしょう。タコマに限らずどこのメーカでもクレームを恐れてやっている事だと思いますが、皆さん!!弦を張ったり緩めたりする時には6本をなるべく均等に行うようにしましょうね。ナット外れのクレームが減れば、メーカーさんも音を優先に考える事と思います。

   

指板エンドに傷がありました。製造過程での事故と思いますが、これはいただけません。個人的に気になってしまったので綺麗に修正いたしました。どうですまったく分らなくなりました。取り付け溝のクリーニングも完了です。

   

サドルの底面にアールがついてしまっています。右側の方が隙間は大きいですね。

   

底面を削るコツですが、平らな台(ガラステーブルがあればベスト)にサンドペーパーを敷き、

  1. サドルを親指、人さし指、中指でしっかりと持ち
  2. 手首は固めて肩と肘を動かすように
  3. 肘からサドルを持つ手までは水平移動となるように、腰を回すように削る事

馴れれば誰にでも出来ると思いますよ。

   

 

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