アコースティック・ギター  弦は緩める?緩めない?


日本においてのアコースティックギターの歴史が、およそ半世紀を経ていながら、未だに使用後に弦を緩めるべきか、緩めないべきかの正解がハッキリしていないように感じていました。ネットで検索してみたところ、〜の本にあったとか、〜が言っていた(ようだ)とか、〜に(直接)聞いたとかの情報や、緩めないとこうなる(らしい)とか緩めるとこうなる(らしい)とか、緩めていないけれど何ともないよとかの貴重な経験なども見つかりましたが、結局どちらなんだという感じです。そこで、ネットに公開されている有名製造メーカーの意見を探してみましたところ、以下のような意見が見つかりましたので、とりあえず参考になるかな〜?とまとめてみました。メーカーの意見に従うのが最も安全かもしれませんが、微妙に意見に違いがありますので、『分かりにくいぞ!』という場合には、各製造メーカーに直接お尋ね下さいね。


マーチン

ギターを保管する時や移動するときは、弦をゆるめ…



ギブソン

短期の保管なら、チューニングを合わせたままケースにしまっても構いませんが、長期の保管の場合、弦を多少緩めて保管してください。



ヤマハ

ギターの使用後に弦を緩めたほうが良い理由としては、弦の張りっぱなしによるネックや表面板へのストレスをやわらげ、ネックの反りや、表面板の変形、割れ防止に効果があります。



モーリス

演奏終了後、軽く弦を緩めます。(ペグ半回転~1回転程度)



タカミネ

個々のギターの個性とお使いになる環境の組み合わせで、答えはさまざまです。基本的に弦を緩めない状態で2週間ほどお試しいただき、その間に弾きにくくなっていないかを判断し、変化が感じられなければ更にそのままにします。もしこの時点で弦高が上がって弾きにくくなったように感じられるようでしたら、保管時には全ての弦を半音~1音分下げてみましょう。



アリア

使用しない期間が短い場合、弦はチューニングしたままでかまいません。長期間使用しない場合(1ヶ月以上)は糸巻のツマミを1~2回転分ゆるめておくとよいでしょう。



アストリアス

弦を張ったままにしておくと、ネックの反りや表面板の変形などのトラブルにつながることがあります。また弦が伸び切るのが早まり、音質も劣化しやすくなります。このため長期間弾かない場合は、弦を緩めテンションを下げることをお勧めします。半音~1音程度(ギターの場合、糸巻のつまみで2回転~4回転程度)下げて下さい。



緩め加減や長期弾かないならばなど微妙に表現が異なっています。これはメーカーごとに楽器の剛性が違うからなのかなと思いますが、総販売本数の違いによるユーザーからのフィードバック数の違いによるものかもとも思いました。メーカーごとの剛性の違いについては、総単板、部分合板、総合板という意味だけでなく、アジャストロッドの違い、接着剤の違いもありますので、それ故にメーカーやモデルごとに微妙に異なるのかもしれませんね。

結局お前のところでも曖昧な意見しかないのか!となるのも何ですので、個人的にはタカミネさんの意見が良さそうかなと思いました。出来る限り観察し、動きに合わせて緩め加減を調整する ですね。でも、季節により動いたり動かなかったりがあるかもしれませんので、弾く前にはまず弦高を測って確認した方が良さそう。