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フレット浮き処理

 

 

フレット浮きの処理は、色々な方法がありますが、私は打ち直す場合が多いです。ただし、フレットのすり合わせを行わないと高さがそろわなくなります。処理する本数によっては、フレット交換した方が安く上がる場合もあります。

 

ご覧のようにしっかりと浮いています。14、15、16フレットの3本が浮いていました。もちろん、この近辺は音にならない状態でした。

 

 

押さえ込んでみるときれいに沈みます。離せば戻ってしまいます。これでは打ち込み処理が出来ません。まるで『バネ』のようです。

 

 

14〜16Fの3本を処理します。

 

 

指板にオイルを塗り込みます。フレットを抜く時に指板がめくれてこないようにするためです。

 

 

フレット抜き用の愛用の食い切りです。頭を削り『片刃』に改造してあります。

 

 

ハンダごてをあててフレットを暖めながら抜いてゆきます。フレットを暖めると、指板が割れにくくなります。また、溝に接着剤が入っていてもやはり指板が割れにくいです。

 

 

きれいに抜けました。

 

 

かる〜くサンディングして指板の掃除をします。

 

 

再びオイルを塗り込んで、指板を膨張させます。溝が狭くなり、フレットの『かえし』の食いつきが良くなります。しっかりと入ってくれる訳です。

 

 

抜いたフレットは歪んでいるので、修正する為に改造したラジオペンチを使います。片方のアゴに溝を付けてあります。

 

 

ペンチのアゴの溝にタング(フレットの脚)を逃がし、クラウン部分(指板上に露出する部分)を指板のアールよりややきつめに曲げておきます。

 

 

バインディングにかかる部分のタングの削り取りが不充分なのを見つけました!浮きの原因はここにありました。

 

 

きれいに削り取りました。

 

 

打ち込みました。14〜16Fはネックエンドブロックの上にあるので、打ち込みは楽です。17F以降はそのまま打ち込むと表板を割ってしまう恐れがありますので、鉄ブロックを裏側にあてがって打ち込みます。

 

 

出来上がり!さあ、フレットのすり合わせをやりましょうか。